フェリーの利点は何といっても万全の体制で現地ツーリングに望めることだろう。 ただし、船酔いしなければの話だが・・・。十分に睡眠を取った後目覚めると九州に上 陸しているという幸せが味わえる。また、上陸地点の選択によって上陸後のツーリン グルートもバラエティーにとんだ選択が可能だ。上陸地を変えればその度に九州は様々 な顔で我々を出迎えてくれるのだ。 そこでよけいなお世話だと思うが各上陸地点からのアプローチを考えてみた。ツ ーリングはその計画も楽しみのひとつである。その参考になれば結構なのだが。 さらにさらに付け加えるならば、予約だけはした方が いい。行きはともかく帰りは船が満杯だと最悪帰れな くなるはめに陥ってしまう。特に今回は大分、別府から の航路は草千里帰りのバイクであふれる可能性が非常 に高い。29日(日)と30日(月)は特に集中するだろう。 帰ってから予定がある人はよく考えよう。 |
別府は町中いたるところに湯気が上がっている。またそれに 硫黄臭がワンセットで付いてくる。いまさら言うまでもないこと だが別府は大温泉ワンダーランドなのである。また入湯料も安く、 ほとんどの湯が100円以内で利用できる。 お薦めはやはり何と言っても「竹瓦温泉」であろう。明治12 年創業のこの温泉では砂湯も楽しめる。ただし料金は700円 ほど余分にかかる。またこの砂湯は男女湯間のしきりが低く、我々 がいったときは女子大生の団体さんがいてウハウハであった( ごめん)。女性は気を付けよう。 また観光名所として「地獄めぐり」があるが、誰に聞いてもた いしたことはないということなので、いかなくてもいいだろう。 草千里を目指すには大分自動車道で湯布院まで一気に飛ぶ とやまなみハイウェイが全線楽しめる。が難点は大分自動車道 は追い越し車線がほとんどなく、のんびりした車がいるとストレ スがたまることと、湯布院で若干混雑する可能性があることだ。 |
新門司から草千里を目指すには一気に九州自動車道で熊本 まで飛ぶのがいいかもしれない。 途中、観光するならば太宰府によれる。歴史を感じさせる太 宰府天満宮には言わずと知れた学問の神様、菅原道真公が奉ら れている。学業成就の御用のある方は是が非でも参拝したいと ころだ。渋滞を覚悟するならば福岡ICでおりるとキャナルシテ ィー、福岡ドーム、福岡タワーといっぺんに見物できて、博多ラ ーメンも食える。だが重ねていうが、渋滞を覚悟するならばだ。 熊本からは国道57号線で阿蘇入りするのが王道なのだが、 県道28号(熊本高森線)がお勧めだ。交通量も少なく、なにより 阿蘇を見下ろす景観のいいワインディングがたまらない。高森 峠の旧道、九十九曲(ゲロ道)に挑戦し冷や汗を流し、近隣の温 泉(阿蘇は温泉天国、最近はどこも整備されていてきれい)でさ っぱりとその汗を流すのも気持ちいいだろう。さらに高森の田 楽もはずせない。 |
宮崎からは草千里は結構遠い。日向まで南の日差しを楽しみ ながら海岸線を北上し、高千穂経由で熊本入りするルートもあ るが(それなら素直に日向に上陸した方がいいかも)、ここはや はり内陸路が楽しい。 宮崎自動車道で高原ICか小林ICまで移動し、えびのスカイラ インや霧島バードライン、霧島スカイラインなどを味わい、つい でに足を延ばし人吉のループ橋を渡ってみよう。超巨大なルー プは実際に走ってみるとよくわからないぞ(笑)途中、賽の河 原の灰一色の世界で臨死体験してみるのもおもしろい。その 後は一泊する余裕のある人は五木村を経由する445号線へ、 余裕のない人は人吉ICから九州自動車道で一気に熊本までい こう。445線はダム工事などもあり道も大分整備されたようだが、 それでも寂しい雰囲気を味わうことのできるなにやら懐かしい 味のある道だ。またオフローダーなら涎をながしそうな林道が たくさんあるので寄り道を楽しもう。ただし、草千里は遠いぞ。 |
大分からは210号線でやまなみハイウェイの入り口を目指し てもいいし、湯布院を回避して山下湖のあたりから入ることも できる。また、442号線を通り竹田経由でやまなみハイウェイ を途中から走ってもいい。「道の駅竹田」では名水の補給もで きるし、徐々に阿蘇が目前に迫ってくる景色はこのルートなら ではだ。竹田をパスするなら412号線から大野川上流広域農 道を走ってもいい。とにかくいろんな選択肢が存在するが、な んにせよキーワードは「やまなみハイウェイを目指せ!」だ。や まなみハイウェイをたんのうした後はエルパティオ牧場でステ ーキをいただき(ちなみにツーリングマップルに乗っている阿 蘇観光牧場のBBQはいまいちだ)、ミルクロードを抜け大観望 を目指そう。ここから見る阿蘇はまさに、ボキャブラリが乏しく 申し訳ないが、絶景だ。ちょっと変わったものが見たい人はここ から212号線を南に下りピラミッド跡地か、実に味わいのある 木造建築の阿蘇町役場(内牧温泉そば、標識有)を見学しよう。 |
さあ、ここに上陸した人は気合いを入れよう。草千里ははる かなる北にあるのだ。その分、寄り道先もたくさんある。 野生馬が我が物顔に闊歩する都井岬、南国気分たっぷりの日 南フェニックスロードとサボテンステーキ、ちょっと遠いが本土 最南端と一度は行っておきたい佐多岬、もひとつ遠い薩摩富士 の異名をとる鹿児島大三角形開門岳、吹きあがる噴煙が心躍ら せる桜島、何もない都城、おび天が食える飫肥城跡地、霧島高 原に賽の河原。 とても書ききれない程広域 に渡り、見る物、食う物がこれで もかと首をそろえて待ちかまえ ている。何にせよ一泊、二泊は 覚悟せねばならないだろう。と にかく南九州には時間に余裕を 持って上陸したいところだ。 |
フェリー関係のリンク 海事通信社 フェリーの航路案内や、時刻表など |
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